
![]()
温故創新
箏、語り、舞踊 そして
和蝋燭(わろうそく)のあかりが織り成す「あかり絵巻」。
明るさでは、現代の照明に及ばないはずの
和蝋燭がみせる、力強く温かいゆらめきに、
ある人は、魅了され
ある人は、温もりに抱かれ
ある人は、静かに自らと向きあいます。
和蝋燭のあかりの中に、
あなたは何をみるのでしょう。
和蝋燭の魅力
和蝋燭(わろうそく)は、櫨(はぜ)を原料としたものが最良とされている日本古来の蝋燭です。
材料の全てを自然の恵みによってまかなう和蝋燭の風合いは、優しく、ほんのり甘い香りがいたします。
そして最大の魅力は、通常のキャンドルには無い、大きな炎と予想もつかない揺らぎの妙にあります。
そのあかりが生み出す不思議な空間に身をおいていただくことで、様々に思いめぐらせていただければと存じます。
和蝋燭と長州藩
櫨を絞ってつくる櫨蝋(はぜろう)は、米・塩・紙と並び、かつて困窮した長州藩の財政を支えた「防長四白(ぼうちょうよんぱく)」の一つです。ちょうちんの普及と共に需要が増した和蝋燭、その中でも質の良い原料だった長州の櫨は、大阪の市場で大変好評を得たそうです。このようなことが西南の雄藩として幕末期から活躍する長州藩の礎となりました。
新たな時代を迎えようと、苦しい時代を乗り越えた先人達は、一粒一粒の櫨の実が集まって一灯のあかりとなる様と重なって見える思いがいたします。
創作舞踊「家紋」初演 ~松本清張「家紋」より~
本年は、数々の社会派推理小説を残した作家・松本清張生誕100年にあたります。
松本氏は、二代目 花柳寿寛にとり、舞踊の保証人として舞踊家の道を拓いてくださった方でもあります。
はじめてお会いしたときと同じくらいの氏の年齢になり、師籍35年を迎えた寿寛が、記念すべき年にあたり、氏の作品より「家紋」の舞踊化に挑戦し、このたびの和蝋燭の世界で初演いたします。

TOPページ